自計化とはなんですか?
簡単に言うと、自社で経理業務を完了することです。
伝票起票から総勘定元帳、試算表、決算書作成まで自社で行うことをいいます。
自計化に対して記帳代行があります。
これは先ほどの経理業務(記帳)の全部又は一部を会計事務所などが代行して行う業務をいいます。
では、自計化のメリット・デメリットをみていきましょう。
目次
自計化は自社で会計データの入力して帳簿や決算書を作り上げます。
入力したところまではすぐに社内で結果を見ることができます。
一方、記帳代行であれば、会計事務所で入力作業が終わって、試算表ができるまでの期間が2,3ヵ月後になることもしばしばです。
スピードを重視する現代人にはメリットは大きいです。
自社で入力をしていると経費の使い過ぎや入金の遅れなど、入金面や支出面での問題点の把握ができます。
会計事務所の試算表を待っていては、早期発見はできません。
経営者の中には、税金は税理士に任せているという人もいます。
しかし、経営者である限り、会社の利益や税金から逃れることはできません。
自計化していれば、日頃から経理業務が身近にあります。
必然的に利益はすぐわかり、税金のことも気になるようになります。
会計や税金に関心を持つことは、経営者として重要なことではないでしょうか。
自計化をするには経理担当者を採用するか社長が自ら行うかです。
経理担当者を採用すること、経理ソフトを導入することにはコストがかかります。
不慣れな担当者を経理に付けると、入力に時間を要するので、
手がまわらず逆にタイムリーに把握できなくなる可能性がある。
社長自ら経理ソフトに入力することは現実的ではありません。
もっと仕事を取ってくることに注力すべきです。
会計事務所の顧問料は事務所にもよるでしょうが、自計化をする前提の報酬になっています。
ですので、自計化をしたからと言って顧問料が大きく下がることは期待できません。
経理は言っても専門職です。
簿記の知識がないと業務は全く進みません。
その他社会保険や労働保険、消費税のことなど幅広い知識や経験が要求されます。
やはり、人材が育つまでには時間がかかります。
自計化できるかどうかは会社の事情によります。
自計化できる会社 | 自計化できない会社 |
---|---|
社員が2人以上いる | 社員が1人しかないない |
会社に利益がある | 会社に利益がない |
社長に経理に対する理解がある | 社長は経理に関心がない |
会計事務所のフォローがある | 会計事務所のフォローがない |
自計化しようとする | 自計化しようとしない |
大会社は経理部を持っていて自計化しています。
中小企業の場合は、したくてもできないのです。
コストや手間を考えたら、記帳代行を会計事務所に頼んだ方が早いという考えです。
✔やはり、自計化は無理ですか?
自計化のメリット・デメリットの議論は昔からあります。
しかし、昔になかったものは、簿記の知識がなくても使える会計ソフトです。
わざわざ経理に詳しい人を採用しなくても簡単に入力ができて、
詳しい知識がなくても、試算表までできるようになっています。
また、今はクラウドの環境が整い、事務所に居なければ経理ができないという時代は終わりました。
時代は進化しています。
自計化は昔と比べてずっとしやすい環境になっています。
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自計化には現状で考えたらメリット・デメリットがあります。
しかし、よくみるとデメリットはお金のことばかりです。
メリットは有益な情報です。
今の時代は情報に勝るものはありません。
特に起業したばかりの若い社長には是非自計化をおススメしたい。
最初の内から、会計・税務に関心をもち、
会社の資金繰りや損益の仕組みを理解しようとする姿勢は、
きっと将来大きなビジネスをする時に役立ちます。
✔ 具体的にどうしたらいいですか?
1、会計事務所を選ぶこと
自計化は最初は会計事務所のフォローが必要です。
導入においてアドバイスをしてもらったり、手伝ってもらったりは必要です。
普通の会計事務所なら対応してくれると思います。
思い当たる会計事務所がないならば、ネット検索で気に入った会計事務所を探してみてはいかがでしょうか。
会計事務所選びに失敗しないのはだれかの紹介です。
知り合いの社長に聞いてみてよさそうなら紹介してもらうのもいいと思います。
2、できることとできないことを明確にする
自計化といっても最初から全部を会社でするのはしんどいです。
例えば、現金や預金の取引は会社でやりますが、給与関係や固定資産関係は会計事務所でお願いします。
など、仕事の範囲をお互い明確にするのがいいと思います。
やるとやらないでは大違いです。
できるところから始めましょう。
3、会計ソフトを導入すること
自計化には会計ソフトが必要です。
パソコンにソフトを入れるアプリもありますが、
今は、クラウドにあるソフトを利用するものもあります。
比較的低コストで導入できるのが魅力です。
1例ですが、弊社でも使っている弥生会計をご紹介します。
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自計化のメリット・デメリットをお話しした上で、自計化するにはどうしたらいいかについてもお話ししました。
自計化は口で言うのは簡単ですが、いざやるとなるとやはり大変です。
会計事務所のアドバイスを受けて、できるところから始めていきましょう