✔ 今さらですがNISA・つみたてNISAってどんな制度ですか?
株や投資信託に投資して、配当金や売却益が非課税になるのが、NISAです。
NISAには、一般NISAと、つみたてNISAの2種類あります。
どんな制度であるのかまた、注意点などを解説していきます。
NISAはどんな制度?
NISAの概要
NISAで投資すれば配当や売却益の運用益に税金がかかりません。
一方、一般口座や特定口座は運用益に20.315%の税金がかかります。課税口座といわれます。
NISAには、2014年からスタートした「一般NISA」と、2018年からスタートした「つみたてNISA」があります。
一般NISAとつみたてNISAの違い
項目 | 一般NISA | つみたてNISA |
---|---|---|
加入資格 | 20歳以上の国内居住者 | 20歳以上の国内居住者 |
年間投資可能額 | 120万円 | 40万円 |
運用益の非課税期間 | 5年間 | 20年間 |
最大非課税枠 | 600万円 | 800万円 |
運用可能な種類 | 株・投資信託など | 投資信託 |
投資可能期間 | 2014年~2023年※ | 2018年~2037年※ |
※2020年税制改正で5年間延長になっています。一般NISAは2028年まで、つみたてNISAは2042年までということになっています。
運用期間、非課税枠、投資できる有価証券の種類など違いがあります。
投資のスタイルによって選択できることが魅力ですね。
✔ ところでどんなところに注意したらいいですか?
NISAの注意点
口座について
作れるNISA口座は1人1口座です。
一般NISA又は、つみたてNISAはどちらか一方の選択です。
年単位で一般NISAとつみたてNISAを変更することは可能です。
年の途中で1回でも投資をしておれば、変更はできません。
非課税枠について
一般NISAは120万円、つみたてNISAは40万円の非課税枠がありますが、その年の未使用分は翌年に繰り越すことはできません。
新規の投資が非課税の対象になります。現在保有している株や投資信託をNISA口座へ移管することはできません。
途中での売却について
非課税期間であっても途中で売却することは可能です。
しかし、年内に投資した株や投資信託を売却しても、その年の非課税枠が広がるわけではありません。
税金関係について
損益通算について
通常の課税口座内であれば、株の売買益と売却損は損益通算して確定申告します。
しかし、NISA口座のC株の売却損と課税口座のD株の売却益は損益通算できません。
D株の売却益に20.315%の分離課税で納税することになります。
また、C株の売却損を翌年に繰り越すこともできません。
確定申告について
一般NISA・つみたてNISAはそもそも非課税のため確定申告は不要です。
まとめ
NISAは株や投資信託の運用益が非課税になる制度です。
損益通算ができないので短期売買(デイトレ)をしている人には向かない制度です。
長期的な投資をしている人向けです。
特につみたてNISAは少額投資を長期に亘って続けられる制度です。
まだ、始まったばかりですので、あなたの資産形成に役立ててみてはいかがでしょうか。
参考URL:金融庁 NISAの概要、つみたてNISAの概要